日本にはもともと軟弱地盤が多い上に地震大国でもあります。さらには埋め立てなどによるリスクのある地盤も多数。近年は住宅瑕疵担保履行法により、新築した建物を保障する際の重要確認事項と位置づけられ、地盤調査や地盤補強工事が義務付けられるようになりました。せっかく良い家を建てても地盤に問題があっては、地盤沈下等による建物の損壊の恐れも。トラブルを未然に防ぐには、適切な地盤調査と地盤改良が必須です。お困りの際はスフィーダまでご相談ください。 

一般的な日本の地盤は、上から「表土」「表層地盤（ローム層）」「砂れき」「沖積層」「洪積層」の順番で層になっています。表層地盤は地表から数十メートルまでの地盤で、その下の地盤よりは遥かにやわらかく、火山灰が堆積したローム層も含まれます。沖積層は河川などで運ばれた腐葉土、泥土が堆積したり、海面の上昇により谷などが海からの堆積物で埋め立てられ、後に平野となった層です。約2万年前に作られた新しい地層で、軟弱地盤と呼ばれるのは主にこの層となります。それに対し洪積層は、約200万年前に作られた古い地層で、岩盤や砂れきで構成されているため非常に堅固。建物の基礎を支持できる良好な地盤です。

日本では場所によってこれらの地層が異なる厚さで重なっています。軟弱地盤の代名詞でもある、沖積層の厚い地域は地震に弱く危険です。東京や大阪などの大都市にはこの沖積層が広く分布されており、建築時には基礎杭をその下の支持地盤まで伸ばして荷重を支持しなくてはなりません。建築の際は適切な地盤調査を行ない地盤状態を正確に把握、軟弱地盤であることが判明したら、地盤改良を行なったり硬い支持層まで杭を打ったりする必要があります。東京都町田市のスフィーダは、安心・確実の地盤調査を行なっていますので、ぜひご相談ください。

軟弱地盤とは建物を建てたときに、その地盤だけでは重さを支えきれず、沈下のおそれがある地盤のことです。したがって、同じ規模の建物でも軽い木造住宅と、思い鉄筋コンクリートの住宅では、支えるために必要な地盤の強さや、強化工法が異なってきます。一般的な木造住宅では布基礎で支えられないような地盤が軟弱地盤です。軟弱地盤のまま家を建てると、不同沈下が起きたり地震の際に強く揺れたりしますので、地盤の状態に応じた対策をとらなくてはなりません。 

地盤沈下は地表面が徐々に沈んでいく現象です。地盤は常に建物からの荷重を受けており、地盤の力がその荷重を上回ることで建物を安定させます。実は多くの地盤において、盛土や家の荷重による僅かな沈下は発生していますが、均等に建物が沈下した場合はさほど悪影響を及ぼしません。しかし、大きく偏って沈下する不同沈下では建物が傾いてしまうことも。不同沈下は安易な地盤改良が原因で起こることもあり、建設業者にとっては信用に関わる大きな問題となります。

不同沈下は均等に建物全体が沈下するのではなく、傾いて沈下するなど、地盤の部位によって異なった沈み方をする現象です。傾いて沈下するため建物を支えている部材が歪み、建物全体に大きなダメージを及ぼしてしまいます。当然、資産価値も著しく低下するため要注意です。外壁や基礎のひび割れ、ドアや窓の開閉不具合、床に置いたビー玉が転がり続けるなどは、まさに不同沈下が原因で起こる現象です。強度にばらつきのある地盤や、軟弱地盤に何の対策も施さず家を建ててしまうと、こうした不同沈下のリスクが高まりますのでお気をつけください。 

液状化は不同沈下の1つで、地震等が原因で一時的に地盤が液体状になる現象です。地盤は通常、土や砂、水、空気等で構成されていますが、振動によって地表付近の砂地盤の粒子がバラバラになり、水分と混ざって固体から液体状に変化します。このことにより、水が噴き出す、上部の建物などが沈み込む、上下水道管などが浮き上がる等の被害をもたらします。比較的新しい埋め立て地で締め固まっていない土地、川や海が近く地盤の緩い土地、地下水位の高い土地、砂質土や砂地盤などは液状化が起こりやすいとされていますので、地盤調査をおすすめします。 

地盤の大切さは誰もがご存じかと思いますが、地盤の状態は見ただけではなかなか判断できません。地盤がどうなっているのか、地中がどうなっているのかは、地盤調査を行なわない限り分からないのが現実です。以前にあった建物のガラやコンクリート塊が埋められていて、地中が隙間だらけだったというケースや、水田や沼地を埋め立てて開発された土地だったというケースも。仮に軟弱地盤であったとしても、きちんとした地盤調査を実施することで、適切な地盤改良方法が見えてきます。そのためにも専門家による地盤調査が必要不可欠です。東京都・神奈川県など、関東エリアの地盤調査はスフィーダにお任せください。