土木工事の種類はなにがある?建設・建築工事との違いや土木工事で重要な地盤改良工事を紹介

皆さん、こんにちは。東京都町田市を拠点に、地盤改良工事を手掛けている株式会社スフィーダです。


土木工事と聞くと、どんな仕事なのか何となく想像がつく方も多いでしょう。しかし、土木工事と建設工事・建築工事の違いとなると、区別がつきにくく迷ってしまうかもしれません。これらの工事は、内容や目的が明確に異なり、人々の安全な生活を守るために施工されています。


この記事では、土木工事の種類や、建設・建築工事との違い、土木工事で重要な地盤改良工事について解説しますので、理解を深めましょう。




■土木工事とは?



土木工事は、建物以外の構造物を造る工事です。土石や木材を使い、住宅の基礎や外構・道路・鉄道・橋梁・堤防などの建造・修繕工事をさしています。空港やダムなどの施設づくりも土木工事に該当します。


上記の工事に関する設計や測量も土木工事に含まれるほか、下水道工事を土木工事に含む現場もあります。建物の基礎部分を頑丈に造ることで、災害発生時に建物へ及ぶ被害を最小限に抑えるための重要な工事です。



・建設工事・建築工事との違い

建設工事は、土木工事と建築工事全般を含んだ工事であり、建設業法第2条では建設工事を「土木建築に関する工事」と定めています。つまり、建物や建造物を造る工事をひとくくりにして、建設工事と呼ばれているのです。


また、建築工事は住宅やマンション・ビルなどの建物を造る工事をさしており、視覚的なイメージから建設業界では「地面の上は建築・地面の下は土木」と言われています。住宅やマンションの新築・改築・増築は、建築工事に該当するほか、住宅の敷地内に門扉や塀などを造る工事も建築工事の部類です。


工事内容によって、建築と土木のどちらに分類されるかが変わる場合もあります。例えば、杭基礎工事は建造物を支えるため地中深くに杭を打つ工事ですが、杭の上に建物を建てる場合は建築工事に該当します。一方、杭の上に造るのが道路や橋であれば、杭基礎工事は土木工事と見なされるのです。




■土木工事は大きく分けると3種類ある



土木工事は、基礎・造成・外構の3つに分かれています。それぞれの工事内容について、さらに詳しく見ていきましょう。



・基礎工事

基礎工事は、建物の基盤を造る工事であり、前述した杭基礎工事と直接基礎工事の2つがあります。直接基礎工事は、杭を使わず地盤に直接基礎を造る工事であり、ベタ基礎・布基礎・独立基礎の3種類に分かれます。このうち、基礎部分をコンクリートで覆うベタ基礎が、建物の土台として一般的です。



・造成工事

造成工事は、土留めや石積みで土地の高低差をなくし、土地をならすための工事です。建てる建物の種類や場所に併せて、平らにならした土地に段差をつけて整えたり、変形した土地を四角にしながら造成したりといった作業が必要です。


腐葉土の影響で地盤が弱くなっている場合は、腐葉土を取り除き土地を強固にしたうえで、盛土をする場合もあります。



・外構工事

外構工事には、塗装・排水・造園など建物以外の工事が該当し、先行工事と仕上げ外構工事があります。先行工事は、建物の基礎を造る前に行う工事であり、造成工事と同じように盛土や土留めをして土台作りをします。これに対して、仕上げ外構工事は建物が完成したのちに空間の居心地を良くするため、車庫やポストを設置する工事です。




■具体的に、土木工事にはどんな種類がある?



ひとくちに土木工事といっても、施工する現場によって多くの種類に分かれています。そのなかでも主な種類として、ここでは11種類の工事内容を紹介します。



・道路工事

道路工事は、開設・改良・構造物・築造の各工事があります。路床に砕石を乗せた上から、ローラー重機を使って踏み固め、アスファルトを2種類重ねて表層を造ると、道路の完成です。



・ダム工事

ダム工事には、コンクリートや土砂を使ってダムを造る工事であり、砂防ダム工事や貯水池ダム工事があります。砂防ダム工事は、土砂の量を調整し土石流の流れを阻止するためのダム造りです。


貯水池ダム工事は、上水道・発電・農業用水などに用いる水を貯める人工池を造る工事です。ダム工事に入る前に、工事用の道路造りも必要であり、道路が完成した後ダムの建築に入ります。



・トンネル工事

トンネル工事は、道路や鉄道を建設したり、水道管やガス管を設置したりする目的で施工されます。トンネルとなる穴を掘削したのち、壁に木板や鉄板を当て、内側をコンクリートで固めていくとトンネルの完成です。



・河川工事、海岸工事

大雨などの自然災害による水害を防ぐための工事です。河川の掘削や堤防を強化することで、大雨による氾濫を防ぎます。河川工事は、上流・中流・下流それぞれの場所に適した工事が施工されます。



・橋梁工事

海や川に渡る橋を造るための工事であり、素材はコンクリートや鉄が主流です。最初に、地中に基盤と橋脚を作り、その上に橋桁と橋板を載せ、橋を造っていきます。



・空港建設工事

空港建設工事は、陸上と海上で工事内容が異なるほか、海上工事には会場についての知識と高い技術が必要です。新規の空港建設に加え、既存施設の強化・修繕・解体なども、空港建設工事に含まれます。



・土地区画整理工事、土地造成工事

土地区画整理工事・土地造成工事は、建物が建築できるよう土地をならして整える工事です。重機もしくは手作業で、大地掘削・表土掘削・岩石掘削などを行います。



・公道下の下水道工事

上下水道に関する建設工事のうち、公道下の下水道工事は土木工事に該当します。道路を掘り下げて下水道を敷設したのち、排水枡を取り付ける工事です。なお、上水道工事は、土木工事ではなく水道施設工事に該当します。



・農業土木工事

農地を守り、農業の生産性を上げるための工事であり、農地に水を引く灌漑水道工事や農業用の土地を造る農業造成工事などがあります。



・砂防工事

土砂崩れ・土石流・河川氾濫などの土砂災害を防ぐための工事に加え、森林火災などで荒れた土地を緑化したり、河川氾濫が発生した場所を公園などに活用したりする工事も、砂防工事に該当します。災害が発生した場所に草木を植え、斜面を安定させます。



・森林土木工事

森林土木工事には、森林に道を造ったり森林を整備したりする林道工事と、植林を通じて緑化を進める治山工事があります。土砂崩れ防止や森林の道路整備などが主な目的です。




■土木工事で重要な「地盤改良工事」を紹介!



土木工事の中でも、地盤改良工事は地盤強度や安定性向上のために、建物や道路などの建設に欠かせない重要な工事です。地盤が弱い土地に建物を建てると、時間の経過とともに地盤沈下が発生し、建物の倒壊につながる恐れがあります。


地盤改良工事が必要かどうかは、地面が建物を支える地耐力の数値と、土地に関する総合的な情報によって判断します。住宅に関しては、平成12年の建設基準法改正により、地盤調査が必要不可欠となっています。


地盤改良工事では、土地の状態や場所によって適した工法を選択します。地盤改良工事を通じて、敷地全体の土地強度を均一にし、建物が安全に建築できるようになるのです。


地盤改良工事は、高度な技術と知識が必要ですが、災害の多い日本では需要の高い仕事です。自分が地盤改良工事を手掛けた土地に建物が建つのを見て、やりがいを感じる人も少なくありません。地盤や建物の安全性を守ることで、地域全体の安全も高めることにつながっています。


地盤改良工事については、こちらのブログでも詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。


》地盤改良工事って何をするの? 必要な理由や工法の種類を解説


》地盤調査って何をするの?目的や調査方法を解説!




■まとめ



この記事で解説してきたように、建設工事のカテゴリーの中に土木工事と建築工事が含まれています。土木工事に分類される地盤改良工事は、地域の安全を守り、地域社会に貢献できる仕事です。スケールの大きな仕事であり、やり遂げた時の達成感は計り知れないものがあります。


地盤改良工事の仕事に携わってみたい方は、株式会社スフィーダで一緒にスキルを高めていきませんか。




■スフィーダで地盤改良工事スタッフとして働きませんか?



株式会社スフィーダでは、事業拡大に合わせて一緒に働くスタッフを募集しています。


社名の「スフィーダ」とは、イタリア語で「挑戦」という意味であり、会社の将来に向かって挑戦したい方はぜひご応募ください。また、重機を操縦したい方・向上心の高い方・スキルにあった給料を目指したい方なども、お気軽にご応募ください。


入社後は、地盤調査や地盤改良工事などの作業に携わっていただきます。資格取得支援制度を設けており、未経験の方でも少しずつ覚えていただければ心配は要りません。年齢や経験に関係なく、ご自身の努力によってスキルと給与の両方を上げることができます。


自然災害の多い日本で、地盤改良を通じて暮らしを支えていきたいという気持ちの強い方は、ご応募をお待ちしております。


株式会社スフィーダ:求人ページ




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