地盤改良トラブルを防ぐ!地盤改良工事で起こりがちなトラブル事例と防ぐために必要なスキルを紹介!


皆さん、こんにちは。東京都町田市を拠点に、地盤改良工事を手掛けている株式会社スフィーダです。


地盤の安定性を高めるために必要な「地盤改良工事」は、軟弱な地盤の土地に建物を建てる際には欠かせない工事です。しかし、適切に工事を行わなければ、工事中や工事後にさまざまなトラブルに発展してしまう恐れがあります。


この記事では、地盤改良工事について、主なトラブルの事例や原因、トラブルを防ぐために必要なスキルについて解説します。




■地盤改良トラブルの主な事例



まずは地盤改良において起こりがちなトラブルの主な事例を7つ紹介します。



・近隣住民との騒音や振動によるトラブル

地盤改良工事では重機を使用する作業が多いため、近隣住民とトラブルに発展してしまうケースがあります。作業内容によっては大きな音や振動が発生するため、クレームにつながる恐れがあります。



・土壌汚染のトラブル

地盤改良工事で使用するセメント系固化材は、現場の土との相性によっては環境基準値を超える六価クロムが溶出するリスクがあります。六価クロムは発がん性物質で、人体に悪影響を及ぼしたり、雨などで近隣の田畑に流れ出して農作物や植物に悪影響を及ぼしたりする恐れがあります。



・埋設物によるトラブル

地盤改良工事中に埋設物が出てきた場合は、追加の費用が発生したり、工事の規模が大きくなったりする可能性があります。埋設物によっては産業廃棄物として取り扱われるケースもあるほか、埋葬文化財などが出てきた場合には自治体の対応を待たなければならず、より時間がかかるおそれがあります。



・軟弱層の厚さが異なることによるトラブル

土の強度が弱く、建物を支えきれずに沈下を起こす可能性が高い地盤のことを軟弱層といいます。軟弱層の厚さが場所によって異なる場合、支持するための杭を打ち込んでも、一部の杭が硬い地盤に届かないまま工事を終えてしまう恐れがあります。杭が固い地盤に届いていないと、不同沈下が発生する恐れがあり危険です。



・セメントが固まらないトラブル

地盤改良工事では、現地の土の性質によってはセメントが固化不良を引き起こす恐れがあります。セメントは強アルカリの環境で固化が進むため、火山灰質粘性土や腐植土など酸性が強い土では固化が阻害されてしまいます。



・杭が届いていないことによるトラブル

地盤改良工事で杭を打ったにも関わらず、固い地盤に杭が届いておらず固定できていない状態になってしまうケースがあります。場所によって層の厚さに差があるために起こるケースが多く、一部でも杭が固定されていないと上部の建物を十分に支えきれなくなってしまいます。



・地盤沈下や液状化が発生するトラブル

地盤改良工事が不十分だと、地盤沈下や液状化が発生する恐れがあります。施工後の性能検査が実施されていない場合、地盤改良工事が適切に行われているかどうかは見た目では判断できないため、地盤沈下や液状化が発生したことで施工不良が発覚することになってしまいます。




■トラブルが起きる原因



地盤改良工事でトラブルが起きてしまうのは、主に次の4つの原因が考えられます。



・地盤調査が不十分

地盤調査が不十分な場合、適切な地盤改良工事を実施できず、不同沈下や地盤沈下、液状化などが発生してしまう恐れがあります。土地の状況を正確に把握しなければ、地盤改良の必要性の有無やどのような改良が必要かが判断できず、施工不良を引き起こしてしまうでしょう。


》地盤調査って何をするの?目的や調査方法を解説!



・工法の選択ミス

地盤改良工事には複数の工法があり、土地の状況や用途などによって適切な工法を選択しなければなりません。地盤改良工事の主な工法には、土と強固材を混ぜ合わせて地盤を強固にする「表層改良工法」や、コンクリートの柱を注入して地盤を強固にする「柱状改良工法」、鋼管を注入して地盤を強固にする「鋼管杭工法」などがあります。


たとえば腐植土が多く含まれる土地で表層改良工法を選択した場合、セメント系固化材が固化不良を引き起こすトラブルが発生するでしょう。


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・現場管理や施工スキル不足

地盤改良工事は地盤の状態を正確に把握し、それに適した材料の選択や重機の操作を行うスキルが求められます。現場管理が適切に行われなかったり、施工スキルが不足していたりすると、さまざまなトラブルに発展する恐れがあります。



・近隣住民とのコミュニケーション不足

騒音や振動など、工事の影響が想定される近隣住民に対して、事前にあいさつや説明を十分に行わないなどコミュニケーションが不足していると、クレームなどのトラブルに発展しやすくなります。




■トラブルを防ぐために必要なスキル



地盤改良工事におけるトラブルを防ぐためには、次の3つのスキルが必要です。



・正確な地盤調査の知識

地盤改良工事を適切に行うためには、さまざまな地質や土壌の特性を理解し、地盤調査結果を正確に分析するための知識が求められます。地盤の安定性や強度を高めるためには、地盤の問題点を的確に把握し、適切な対策を講じなければなりません。



・施工管理技術の向上

地盤改良工事では、施工管理者はスケジュール調整や材料の発注、報告書の作成、コスト削減のための提案など、さまざまな業務を担当します。地盤改良工事がスムーズに進行するためには、プロジェクト全体を把握するマネジメント力やトラブルへの対応力、コミュニケーション能力など、施工管理者としてのスキルの向上が求められます。



・コミュニケーション力とトラブル対応力

地盤改良工事にはさまざまな専門性やスキルをもった作業員が携わるため、協力してスムーズに工事を進めるためにはコミュニケーション力が求められます。また、施工管理者や作業員だけでなく、顧客や近隣住民とのコミュニケーションが必要になる場面も多く、場合によってはトラブルが発生した際の対応力も必要です。


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■まとめ


地盤改良工事は、適切な地盤調査や工法の選択、近隣住民への説明などを十分に行わないと、さまざまなトラブルを引き起こす恐れがあります。トラブルが発生するリスクを低減させるためには、事前準備を適切に行い、必要なスキルを十分に身につけておくことが重要です。




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